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ビーグッド・テクノロジー、オープンデータ化を全面支援する「Open Data Stack」

 株式会社ビーグッド・テクノロジーは2日、官公庁・自治体におけるオープンデータ推進を、現状調査から運用まで全面的に支援する「Open Data Stack」を提供開始した。

 オープンデータとは、行政が保有するデータを誰もが二次利用できる形式で公開し、社会で効果的に活用することで、新たな価値を創造するもの。Open Data Stackでは、公共機関でのオープンデータの取り組みを「現状調査と計画化支援」「オープンデータ基盤整備」「オープンデータの活用へ」の3ステップに分けて、そのプロセスに応じた各種サービスを提供する。

Open Data Stackのサービス概要

 「現状調査と計画化支援」では、各部門の保有・公開済みデータを棚卸し、住民や自治体の要望を整理して、オープンデータへの取り組みを計画化する。「オープンデータ基盤整備」では、既存・新規に作成するデータに対して、データフォーマット変換・データ整形を支援。データカタログ(CKAN)へのデータ登録・更新なども代行する。「オープンデータの活用へ」では、公開したデータをより良く活用してもらうため、データのビジュアライズやオープンデータを利用したイベント、ソーシャルコミュニティ運営支援などを行う。

 オープンデータは利活用のしやすさによって5段階に分けられており、それが各自治体の進ちょく度を示す指標となっている。World Wide Web考案者のティム・バーナーズ=リーが提唱した概念で、「5つ星オープンデータ」とも呼ばれている。日本では「オープンデータ憲章アクションプラン」において、特定のデータについて、2015年末までに3つ星レベルをめざしている。Open Data Stackでは、自治体の状況に応じて迅速にデータ変換を行い、5つ星での公開を支援するという。

レベルデータ形式参考ファイル形式
★★★★★ほかのデータにリンクさせたデータを公開LOD(Linked Open Data)
★★★★Web標準(RDFなど)のフォーマットでデータ公開RDF
★★★オープンに利用できる(非独占の形式)フォーマットで公開CSV、XML
★★データを構造かデータとして公開XLS、DOC
ライセンスを明確化しデータを公開(形式は不問)JPEG、PDF

川島 弘之