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オープンデータを使いやすく公開できるポータル、日立システムズが開発

公共機関向けに導入サービス

 株式会社日立システムズは23日、官公庁・自治体などの公共機関におけるオープンデータ公開基盤(データカタログサイト)整備を支援するための「オープンデータポータルソフト」を開発したと発表。短期間・低コストで利用者が使いやすいデータカタログサイトを提供するためのソフトで、導入サービスとともに拡販する。

 昨今、世界中でオープンデータが重要と考えられ、日本でもオープンデータの取り組みを通じて、行政の透明性と信頼性の向上、行政への国民参加、官民協働、経済活性化などをめざしている。各公共機関は、オープンデータを単にWebサイトに掲載するだけでは利用者が目的のデータを効率よく探せないことから、データを容易に検索・利活用できるオープンデータ公開基盤整備に着手している。

 日立システムズの「オープンデータポータルソフト」は「CKAN」をベースに独自開発されたソフト。CAKNは英国発のデータカタログサイト構築用OSSで、CKANで構築されたデータカタログサイト同士でデータ連携が行える。この機能を日本で使いやすくするため、検索機能や一括データダウンロード機能などを盛り込んだのが今回の製品だ。

 日立システムズは、「オープンデータソリューション データカタログサイト導入サービス」として提供する方針。同サービスでは、どのようなデータ利用者に求められているかやデータ公開時の留意点をアドバイスするとともに、利用者の使いやすさに配慮したデータカタログサイトを、日立グループのこれまでの構築実績を踏まえて提供する。

導入イメージ図

 「オープンデータポータルソフト」を活用してデータカタログサイトを構築することで、どこに必要なデータがあるかを利用者に分かりやすく公開できるため、データはあるのに活用しにくいという課題を解消し、活発な利用を促進できるという。

 日立システムズは今後も、同サービスをはじめ、日立グループと連携して下記表の関連サービスを拡販し、2019年までに累計21億円の売上をめざす。

区分名称価格
現状分析・計画策定支援現状調査・分析サービス個別見積もり
計画策定支援サービス
データ公開基盤整備支援データカタログサイト導入サービス
データフォーマット変換・データ整形サービス
メタデータ生成・登録サービス
オープンデータ対応CMS導入サービス
オープンデータ利活用促進支援オープンデータ活用イベント実施支援サービス
ソーシャルメディア活用・分析サービス

川島 弘之