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ジェナとアプリックス、Beacon活用の法人向けクラウドサービスで連携

 アプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は11日、同社のBeaconが、株式会社ジェナのBeaconアプリを簡単に作成できる法人向けクラウドサービス「Beacapp」に採用されたと発表した。設備管理や点検、出退勤管理、行動解析、状況把握などBeaconを活用したさまざまな法人向けサービスが同日より提供開始される。

 Beacappは、Beacon端末を用いて、設備管理・点検、出退勤管理、行動解析・状況把握、施錠・照明・空調管理、ショールームの自動ガイドなどを実現するBeacon管理プラットフォーム。たとえば設備管理・点検では、点検項目や点検個所を自動的に表示する。行動解析・状況把握では、特定エリア内のリアルな位置情報を収集・行動解析をすることで業務改善を支援。また、施錠・照明・空調管理では、施設の利用状況の実態を把握し、照明や空調の無駄遣いを抑止することが可能だ。

 Beacappでは、90日間無償で試せる「トライアルプラン」、利用者数5000名/月までの有償版「スタンダードプラン」、一般消費者向けサービスで利用者数が予測できない場合の「エンタープライズプラン」と3種の料金プランが用意される。

 今回の両社の連携に伴い、11月13日に開催される「G空間EXPO 2014」(地理空間情報高度活用社会「G空間社会」の実現へ向け、地理空間情報と衛星測位の利活用を推進する場)では、公式アプリにBeacappとアプリックスのBeacon「MyBeacon Pro 汎用型MB004 Ac」と、持ち運びに便利な「MyBeacon ペンダント型MB002 Ac」が採用され、出展者情報や位置情報を活用したゲームなどを行う予定。同イベントのシンポジウムでも、「Beacon活用の最新ビジネス事例とこれから」と題されたテーマで、両社がBeaconの最新情報や国内外における活用事例、今後の広がりなどを講演する。

 アプリックスの「MyBeaconシリーズ」は、AppleのiBeacon licensed technologyを用い、商用利用向けBeaconの必須機能である位置測位の精度向上と端末負荷を軽減する通信方式を採用し、電子認証によるセキュリティ機能(なりすまし防止)なども備えている。

川島 弘之