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京都市営バスがiBeaconで通知、停留所の画面に「まもなく到着」

 アプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は31日、京都市交通局の京都市営バスにBeaconが設置され、世界初となる「Beaconを活用してバスの接近を通知する」サービスの実運用が開始されたと発表した。

京都市営バスは後ろ乗り,前降りのワンマンカーです。運賃は降りるときに運賃箱に入れてください。(出典:京都市交通局)

 京都市交通局は、アプリックス製Beaconを特定路線の特定バスに設置し、バスが近づいたことを停留所の専用ディスプレイに反映させる実証実験を経て、今回、全788台のバスにBeaconを設置し、正式運用を開始した。

京都市営バス内に設置されたBeacon
アプリックス製Beacon。位置測位の精度向上と端末の負荷を軽減する通信方式を採用し、電子認証によるセキュリティ機能などを搭載。Appleの「iBeacon Licensed Technology」認証を受けている

 バスに設置されたBeaconは、京都市交通局と京都高度技術研究所(ASTEM)が共同開発した「ポケロケ」を応用したアプリと連携することで、バスが近づいてきたことを停留所のディスプレイに反映し、バスを待っている利用者にその接近を知らせることができる。

 スマホアプリは利用しないため、ユーザーは自分のスマホであらかじめアプリをインストールするなどの準備を行う必要はない。

停留所の専用ディスプレイにバスの接近が通知される

 京都市交通局では、以前から市内約300カ所のバス停に無線方式バスロケーションシステムを導入していたが、Beaconを活用した新たな仕組みを採用。当初、数カ所のバス停で開始されるが、年度内には60カ所のバス停に専用ディスプレイが設置され、同サービスの適用範囲を順次拡大する予定という。

川島 弘之