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ITXが映像通訳サービス、スマホ越しに顔を見ながら対話

 ITX株式会社は9日、タブレット・スマートフォンで利用できる多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を発売した。定額制で4カ国語(英・中・韓・タイ)に対応。外国人旅行者が多い観光地を中心に、ホテルや商業施設・各種店舗の接客時などに利用できる。

 みえる通訳は、店舗スタッフなどが訪日外国人を接客する際、その場で通訳者に依頼し、3者で互いの表情を確認しながら対話できる映像通訳サービス。例えば、観光マップや商品を見せながら対話できるため、コミュニケーションが取りやすく安心感を与えられるという。

 タブレット・スマートフォン(iOS/Android)に対応し、Wi-Fi環境さえ整っていれば誰でも簡単に利用でき、通話料もかからない。対応言語は英語・中国語・韓国語・タイ語。

 価格は定額制で、デイタイムプラン(10時~21時:365日)が月額1万5000円(税別)、24時間プラン(24時間365日)が月額2万5000円(同)。ただし、タイ語の利用時間は10時~18時のみ。別途初期費用5万円(同)がかかる。

 日本では、2013年度の訪日外国人数が1036万3904人と過去最高を記録。通訳市場も同年度に約2500億円にふくらんだ。東京オリンピックが開催される2020年までに2000万人に引き上げる政府目標も発表され、今後も市場の成長が見込まれるという。特にタイについては、2013年度にビザが免除になった背景もあり、45万人(前年比74%増。日本政府観光局調べ)と訪日数が過去最高となった。通訳サービスにおいてタイ語に対応したのは「業界初」(ITX)としている。

川島 弘之