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NEC、東京都北区へクラウド型ビデオ通訳サービスを提供

外国人住民との手続きを5カ国語でリアルタイム通訳

通訳している様子
サービス概要

 NECは2日、東京都北区へクラウド型ビデオ通訳サービスを提供したと発表した。

 クラウド型ビデオ通訳サービスは、高品質なビデオ会議システム、スマートデバイス、5カ国語対応の通訳サービスをトータルに提供するもの。北区は5月からサービスの利用を開始し、外国人住民向けサービスの向上や窓口業務の効率化を目指す。

 2012年7月に「住民基本台帳法の一部を改正する法律」が施行され、外国人住民も日本人と同様に住民票が作成されるようになり、各地方団体の出先窓口において外国人の来訪に対応する機会が増えた。北区の戸籍住民課では通訳スタッフを設置していたが、外国人住民の住民票作成に伴う諸手続の問い合わせが増化し、通訳スタッフの確保や対応言語の制限、待ち時間などが課題となっていた。

 今回のサービスでは、スマートデバイスを用いて、来庁した外国人住民と遠方にいる通訳者を高品質の映像で接続。住民と区職員のやり取りを、スマートデバイスを介して通訳者がリアルタイムに通訳し、スムーズな窓口業務の遂行を実現する。

 英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応。サービスは24時間365日リアルタイムで利用できる。NECが独自開発した映像・音声データのネットワーク配信技術を活用し、音声・映像の遅延を抑え、高品質なビデオ通話環境を実現したという。端末はスマートフォンやタブレット、PCなど機種やOSを選ばず、利用者は専用のアプリをインストールするだけで利用できる。また、クラウドサービスなのでユーザー側で専用システムを構築する必要がなく、専任通訳者を配備する必要もない。申し込みから最短3日でサービスの利用が可能。

川島 弘之