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NTT Com、従業員情報をグローバルに一元管理する「Data Federation」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は30日、同社の企業向けクラウド型コミュニケーションサービスで利用する社員の連絡先情報などを一元的に共有・管理・更新できる「Data Federation」を発売した。社員の連絡先情報のグローバル管理を支援する。

 Data Federationは、同社の企業向けクラウド型コミュニケーションサービスを対象に、サービスをまたいで社員情報を一元管理できるサービス。同サービスに登録した社員情報(氏名、メールアドレス、電話番号、所属組織など)を、連携する複数のサービスから参照する。Active Directoryとの接続も可能で、社員情報の初期登録作業や、人事異動時の更新作業の負担も軽減できる。CSVファイルによる一括登録にも対応する。

 当初の対応サービスは、企業向けクラウドメールサービス「Bizメール」、Bizメールと連携して利用できる企業向けスケジュール管理サービス「Bizメール eスケジューラオプション」、有事の際に自動で従業員へ一斉通報・安否集計できる「Biz安否確認/一斉通報」。今後、企業向けSNS「Bizグループワーク」、音声系サービスのオプションとして提供するクラウド型アドレス管理サービス「Web電話帳」にも対応させる。また、API接続を通じて、他社のクラウドサービスや顧客企業のアプリケーションもサポートする予定。

 Data Federation自体の価格は無料。対応サービス側の契約が必要となる。

 グローバルに事業を展開する企業などにおいては、同じ会社内、グループ内に複数の社員情報の管理システムが散在し、人事異動や組織変更のつど個別に管理更新したり、情報を統合・活用したりすることが、システム管理者の負担となっているケースがある。こうした課題に応えるものとしている。

川島 弘之