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SSOと多要素認証でセキュアなクラウド利用を実現「KDDI Business ID」

 KDDI株式会社は29日、PCやスマートデバイスから「Google Apps for Business」「Office 365 with KDDI」などのクラウドサービスに1つのIDで安全・簡単にログイン可能な「KDDI Business ID」を発表した。法人顧客向けに、8月末より提供する。

 KDDI Business IDは、多要素なセキュア認証とシングルサインオンを実現するサービス。「国内通信事業者のIDaaSとしては初めて」(KDDI)、携帯電話への着信とコード入力によるセキュアな着信認証を採用。クラウドサービスログイン時の多段階認証を、スマートフォンだけでなくフィーチャーフォンでも利用可能となる。

 着信認証は、同サービスを利用する際、携帯電話に着信した認証コードを入力することでログインが可能となる。スマホアプリに表示されるコードを入力することでログインできるワンタイムパスワード認証にも対応。ユーザーID・パスワードと組み合わせた多要素認証が実現する。

 そのほか、IDごとに利用デバイス・アクセス場所を制限することも可能。対象クラウドサービスは「Google Apps for Business」「Office 365 with KDDI」。加えて、同サービスと同一の管理者IDで、au商品などをオンラインで購入できる「KDDIビジネスオンラインサポート」も利用可能。au端末の購入から各種クラウドサービスの登録、同サービスの登録・設定まで、1つの管理画面でワンストップに行える。

 価格は、初期費用が無料、サービス利用料が月額150円/ID、着信認証利用料が月額100円/ID。提供開始は8月末より。

川島 弘之