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クラウドワークスが分析加速へ、「FlyData Sync」でRDBMSからRedshiftへデータ転送

 米FlyDataは24日、株式会社クラウドワークスが「FlyData Sync」を採用したと発表した。

 クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営する会社。サービス開始当初よりデータ主導による意志判断を重視してきたが、データの蓄積・分析がサービスと一体化している構造では、今後のサービス拡張を阻害する要因になりうると判断。

 2014年4月よりデータ分析基盤の見直しに着手し、Amazon Redshiftの活用を決め、さらにAmazon Redshiftへのデータ移行技術として、7月よりFlyData Syncの利用を開始した。

 FlyData Syncは、RDBMSからAmazon Redshiftへ自動的・継続的にデータを転送するサービス。クラウドワークスは、クラウドソーシング事業のデータ集計・分析、およびサービスに利用しているMySQLのデータをAmazon Redshiftへ転送。複製したデータベースをマーケティング分析とログデータ監査に活用している。

 FlyData Sync導入以前は、サービスに関わる膨大なデータの処理に時間がかかっていたが、Amazon Redshiftへのデータ複製により、サービス側に負担をかけることなく処理を行えるようになり、データ分析だけでなく監査にも容易に対応できるようになったと同社。

 「Amazon Redshiftを利用することを考えたのは、当社のようなベンチャー企業にとって、ミニマム構成からスタートしやすかったから。また、通常のRDBMSと同様にSQLを利用できるので、Amazon Redshift上にデータがあれば、サービスとの疎結合が実現できると考えた。FlyData Syncを採用した理由は、MySQLからデータがそのまま複製・同期できたため」としている。

川島 弘之