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動画広告配信のデンノーが分析基盤をRedshift上へ、FlyDataでデータ移行

 米FlyDataは20日、デンノー株式会社がデータ移行ソリューション「FlyData Autoload」を採用したと発表した。オンプレミス型のHadoop環境からAmazon Redshiftへデータを移行し、分析基盤を刷新した。

 動画広告配信サービスを展開するデンノーは、CTRやインプレッションといった従来のWeb広告の測定方法ではなく、ユーザーが興味を持って実際に広告をみた時間を計測して課金するというユニークなビジネスモデルを展開している。

 データから広告効果を分析し適切なレポートを広告主に届けるためのデータ分析基盤として、従来はオンプレミス型のHadoopを利用。しかし、増え続ける膨大なデータ量をバッチ処理することに限界を感じ、2013年8月より基盤の見直しに着手した。検討の結果、クラウド型データウェアハウスのAmazon Redshiftを採用。さらにHadoopからのデータ移行のために、FlyData Autoloadの導入を決めた。

 新しい基盤は、Amazon RedshiftとFlyData Autoloadを使用することで2週間で構築。「これはSQLがそのまま利用でき、Hadoopを学ぶ時間を短縮できたから」(デンノー)とのこと。また、FlyData Autoloadの導入以前は、サービスに関わる膨大なデータの処理に時間がかかったり、処理が失敗したりしていたが、導入後は安定的にデータをロードできるように。5時間以上かかっていたバッチ処理を1分に短縮することもできたという。

 FlyData Autoloadは、企業内およびクラウドにあるデータを自動的・継続的に、主にApamzon Redshiftにアップロードするサービス。複数のサーバーからJSONやApache形式のログデータ、MySQLをはじめとするRDBMSの変更データを自動的に収集し、セキュリティやデータ整合性を担保しながら、Apamzon Redshiftなどへほぼリアルタイムにデータを転送する。

川島 弘之