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ICT教育支援ツール「サイバー先生」、資料配付の柔軟性など向上した新版

 NTTアイティ株式会社は、ICT教育支援ツールの新版「サイバー先生2.2」を6月2日から販売する。

 サイバー先生は、教師用PCに表示された教材コンテンツや画像データを、簡単な操作で児童生徒用タブレットに一斉表示できるWebブラウザ型の教育支援ツール。先生用PCはWindows 7/8に、児童生徒用タブレットはAndroid/iPad/Windows 8に対応する。

 新版では授業シーンを徹底的に見直し、特定の児童生徒への個別配布やカメラ画像の配布、複数の教師用PCへの切り替えなどの機能を実装。これらの新機能により、利用可能コンテンツの拡大による授業内容の充実だけでなく、教師の運用負荷が軽減され、より授業に集中できる環境が整うという。

活用イメージ

 具体的な新機能としては、「画面キャプチャ転送機能(教師用PC)」「端末カメラ制御機能(教師用PC/児童生徒用タブレット)」「個別転送機能(教師用PC)」「複数の教師用PCへの切り替え機能(児童生徒用タブレット)」を搭載する。

 画面キャプチャ転送機能では、教師用PCで表示した資料を画面キャプチャして児童生徒用タブレットへ配布。授業前に作成したPowerPointなどの資料をボタン1つで教師用PCの画面に取り込み、児童生徒用タブレットに転送することが可能となる。

 端末カメラ制御機能では、教師用PC/児童生徒用タブレットに搭載されているカメラをサイバー先生から制御。端末で撮影した画像データを自動的に取り込み、電子コンテンツとして使用できる。

 個別転送機能では、児童生徒の番号が表示されているチェックボックスにチェックを入れることで、指定した児童生徒にのみ資料を配付。例えば演習問題の解答などで進み具合の異なる児童生徒に対して、その進ちょくに合わせた異なる演習問題を個別に配布できる。

 複数の教師用PCへの切り替え機能では、教師用PCが複数台ある場合に、児童生徒用タブレットからリスト化されている教師用PCを選んで接続できる。

 価格はオープン。今回、複数の教師用PCの選択を可能にしたことで、従来の学校ライセンスおよび端末ライセンスの料金体系は廃止し、新たに教師用PCの最大同時接続数(5/10/20/30/40の各タイプ)によるクラス単位の料金体系を採用している。

 NTTアイティでは年間200クラスライセンスの販売を目指す。

川島 弘之