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トレンドマイクロ、企業向けのWindows XP対応エンドポイント製品を2017年1月末までサポート

個人向け製品は2015年12月末まで

 トレンドマイクロ株式会社は23日、Windows XP対応のエンドポイントセキュリティ製品については、日本マイクロソフトによるWindows XPのサポートが2014年4月で終了した後も、一定期間サポートを継続すると発表した。企業向け製品は2017年1月30日、個人向け製品は2015年12月31日まで、検索エンジン・パターンファイルの提供を行うほか、製品やマルウェアに関する問い合わせについて、サポートセンターで対応するという。

 2001年10月に発売されたWindows XPは、2014年4月9日(日本時間)に日本マイクロソフトによる延長サポートフェーズが終了。以降は、Windows XPに新しい脆弱性が発見されたとしても、修正プログラムは提供されなくなるので、OSはそうした脆弱性に対しては無防備な状態になってしまう。

 しかし、新OSへの移行コストが工面できない、あるいはアプリケーションの移行作業が終了しないといったやむを得ない事業により、サポート終了までに新OSへの移行を実施できない企業や個人が相当数存在するだろう、ということも予想されているという。

 このためトレンドマイクロでは、自社のエンドポイントセキュリティ製品のユーザーをWindows XPを狙った攻撃から守り、新OSへの移行を支援する目的で、Windows XPのサポート終了後も、製品サポートを一定期間提供することにした。なお、Windows XPには最新のサービスパックやパッチを提供していることが前提条件となる。

 対象製品は、企業向けがウイルスバスター コーポレートエディション、ウイルスバスター ビジネスセキュリティ、ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス、Trend Micro Portable Securityの各製品・サービスで、2017年1月30日までサポートを継続するとのこと。

 一方、個人向けについては、ウイルスバスター クラウドを2015年12月31日までサポートするとしている。

(石井 一志)