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SAPジャパン、中堅・中小企業向けERPパッケージ「SAP Business One」の新版

 SAPジャパン株式会社は20日、中堅・中小企業向けERPパッケージの新版「SAP Business One 9.0」を提供開始すると発表した。棚番管理や固定資産管理、業務プロセス別の数量単位といった新機能が追加されている。

 SAP Business Oneは、中堅・中小企業向けにデザインされたERPパッケージ。財務会計、販売・仕入れ・購買・在庫管理、顧客管理、営業支援保守サービスなど、ビジネスに必要な基幹業務を統合して管理できるという。

 新版では、棚番管理や固定資産管理機能などが新機能として追加された。このうち棚番管理では、最大4階層までのサブレベルから構成される棚番で、入庫および出庫関連の在庫取引で棚番を記録できるようになるほか、各棚番内で保管されているアイテム数やアイテムの種類を把握し、特定のアイテムやロット・シリアル番号の在庫を特定の棚番に保管するよう制限できる。

 また固定資産管理機能では、これまで別のシステムでの管理が必要だったビジネスプロセスがSAP Business Oneに統合され、固定資産の償却を行えるようになった。

 さらに、同一のアイテムに対して、プロセスごとに異なる数量単位が設定できる、販売・在庫・購買プロセス別の数量単位機能を新たに搭載。あらかじめ梱包形態や含まれる基本単位数を設定しておくことで、各業務プロセスや取引の種類ごとに、どの単位を初期値として使用するのかを設定できるので、各業務プロセスに適合したアイテム関連処理をサポートするとしている。

(石井 一志)