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日本HP、仮想化に最適なスケールアウト型ストレージなど

中小規模向けストレージのラインアップ刷新

 日本HPは6日、中小規模企業向けストレージ製品のラインアップを刷新すると発表した。新たに仮想環境に最適なスケールアウト型ストレージ「HP StoreVirtual 4000 Storage」(旧HP LeftHand P4000シリーズ)と、ファイルおよびアプリケーション統合向けストレージ「HP StoreEasy Storage」(旧HP X1000/X3000/X5000シリーズ)を発表した。

仮想環境に最適な機能を備えたスケールアウト型ストレージ

HP StoreVirtual 4000 Storage

 HP StoreVirtual 4000 Storageは、独自のクラスタテクノロジーをベースに、ハードウェアプラットフォームとソフトウェアを刷新したLeftHandストレージの第3世代製品。1Uサイズの筐体に新世代サーバー「HP ProLiant Gen8」の技術と、専用OSに最新版「LeftHnad OS 10.0」を搭載し、省スペースで高性能なプラットフォームを実現した。

 ラインアップは、エントリモデル「HP StoreVirtual 4130」(4ドライブ搭載)と、大容量モデル「HP StoreVirtual 4330」(8ドライブ搭載)の2モデルで、いずれも仮想環境に適した拡張性と高可用性を備えた。最小2ノード~最大32ノードまで対応。大容量モデルでは、新たにファイバチャネル(FC)対応オプションも提供。単一の同機種ストレージプールでiSCSI接続とFC接続に対応する。

 スペックは、エントリモデルが1U、Xeon E5-2620、最大4台の600GB SFFドライブを搭載可能、GbE×4ポートを搭載する。大容量モデルが1U、Xeon E5-2620、最大8台のSFF SASまたはMDL SASドライブを搭載可能、450GB/900GB 10K SAS HDD、1TB MDL SAS HDDに対応、GbE×4ポート、さらにオプションで10GbE×2ポートを増設可能(FC対応モデルを除く)、FC対応モデルでは8Gb FC×2ポートを搭載する。

ファイルおよびアプリ統合向けのストレージシステム

HP StoreEasy Storage

 HP StoreEasy Storageは、ファイルおよびアプリケーション統合向けのストレージシステム。小規模およびブランチ向け「StoreEasy 1000ストレージ」(StoreEasy 1430/1530/1630/1830)、小中規模~中規模向け「StoreEasy 5000ストレージ」(StoreEasy 5530)、中規模~大規模エンタープライズ向け「StoreEasy 3000ゲートウェイ」(StoreEasy 3830/3830ブレード)の3モデルをラインアップ。

 全モデルで、高性能プロセッサを搭載するとともに搭載メモリを倍増し、性能を強化。最新のサーバーOS「Windows Storage Server 2012 Standard Edition」を搭載し、旧モデルに比べ、効率性・セキュリティ・可用性を向上したという。同OSのCALも含まれているため、ライセンスコストも削減できる。

 スペック例は、HP StoreEasy 1430が、1Uに3.5型SATA HDD×4本搭載、8TB/12TBモデルをラインアップ、8GBメモリを搭載、GbE×2ポートを搭載する。

 HP StoreEasy 5530が、3Uに共有ストレージとブレード×2本を搭載、10.8TB/16.2TB/30TBモデルをラインアップ、クラスタ構成標準対応、Xeon E5620×2個、48GBメモリ、GbE×8ポート、10GbE×4ポートを搭載する。

 HP StoreEasy 3830ゲートウェイモデルが、クラスタ構成を想定したNASゲートウェイで2Uラックマウント型、Xeon E5-2609、16GBメモリ、GbE×4ポートを搭載する。

(川島 弘之)