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日本HP、中堅中小企業向けストレージを拡充~NASやデータ保護、フラッシュ製品など
(2015/4/9 12:17)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は9日、中堅・中小企業向けのストレージ製品群を発表した。ファイル共有、データ保護、フラッシュストレージ製品のポートフォリオを拡充し、販売パートナー各社と連携して展開するとのこと。
まず、NAS製品では「HP StoreEasy 1450 Storage」「HP StoreEasy 1650 Storage」「HP StoreEasy 1850 Storage」の3製品を提供する。いずれも、最新x86サーバー「HP ProLiant Gen9」をハードウェアに採用するほか、従来の25倍高速なRAIDリビルドに対応。さらに管理機能「StoreEasy Dashboard」が強化されており、システム容量が不足すると自動でアラートを発信するようになった。価格は59万9000円(税別)から。
バックアップアプライアンス「HP StoreOnce Backupファミリー」においては、2Uサイズのエントリー製品「HP StoreOnce 2900 Backup」をラインアップした。小規模で導入しながら、31.5TBまで使用可能容量を拡張できるという。また、主力製品である上位機種「HP StoreOnce 6500 Backup」と同じ技術をもとに設計されており、12時間単一ウィンドウ内で最大70TBのデータを保護し、また同ウィンドウ内で最大41TBのリストアが可能とした。
管理面では、「HP StoreOnce Recovery Manager Central」と完全な互換性を備え、「HP 3PAR StoreServ Storage」アレイと連携して、ハイパーバイザー管理によるシンプルなデータ保護に対応。セキュリティ機能の「HP StoreOnce Integrity Plus」や、アプリケーション統合型バックアップ向けの「HP StoreOnce Catalyst」など、「HP StoreOnceファミリー」が提供するデータサービスすべてをサポートする。
一方小規模向けには、ソフトウェアアプライアンス「HP StoreOnce Virtual Storage Appliance(VSA)」のラインアップを拡張し、50TBの大容量オプション「HP StoreOnce VSA 50TB LTU(3年間)」とフル機能の1TB無償版を提供開始する。前者の価格は210万円(税別)から。1TB無償版の「StoreOnce VSA」は、5月1日よりダウンロードできるとのこと。
最後にフラッシュストレージ領域では、ハイブリッド・フラッシュアレイ「HP StoreVirtual 4335 Hybrid Storage」を2月から提供開始した。SSDとAdaptive Optimization階層化機能を利用することにより、HDDのみのストレージと比べて設置面積を削減し、12倍の性能を得られるとしている。「HP StoreVirtual Virtual Storage Appliance(VSA)」「HP ConvergedSystem 200-HC StoreVirtual」など、StoreVirtualベースのストレージとの互換性があり、これまでの管理経験をそのまま利用できるとのことだ。価格は330万円(税別)から。