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日本HP、x86サーバー購入者にSDS環境構築ソフトを無償提供するプログラム

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は23日、自社のx86サーバー「HP ProLiant」を新規購入したユーザー向けに、Software Defined Storage(ソフトウェア定義ストレージ、SDS)を実現するソフト「HP StoreVirtual Virtual Storage Appliance(VSA)」を提供する新プログラムを開始した。このプログラム「Unlock VSA」では、1TB(3年間)ライセンスを無償で提供する。

 「HP StoreVirtual VSA」は、複数の仮想サーバー上でiSCSIストレージ「HP StoreVirtual(旧LeftHand)」の機能を利用可能にするソフト。スケールアウトクラスタやシンプロビジョニング、リモートコピーなど、専用ストレージ製品のフル機能をソフトで提供できるため、専用ハードウェアを用意することなく、サーバー上のリソースを生かして仮想環境向けのストレージを構築できるという。

 今回発表された「Unlock VSA」は、新規にProLiantサーバーの特定モデルを購入したユーザー向けに、1TBライセンス(3年間)の無償ダウンロードを提供するプログラムで、これによってユーザーは、追加コストの負担なく、ProLiantサーバー上のリソースを有効活用し、仮想環境上でiSCSI共有ストレージを試用可能になるとのこと。

 対象製品は以下の通り。
・BL420c Gen8、BL460c Gen8、BL465c Gen8、BL660c Gen8
・ML350p Gen8
・DL320e Gen8 v2、DL360p Gen8、DL385p Gen8、DL380p Gen8、DL560 Gen8
・WS460c Gen8

 また今回は同時に、「HP StoreVirtual」の新モデルとして、SSD/HDDハイブリッドモデル「HP StoreVirtual 4335 Hybrid Storage」を提供開始することも発表された。独自の自動階層化機能により、SSDを最大限活用した高い性能を発揮できることから、VDI(デスクトップ仮想化)環境やWebサービス、仮想化統合基盤などでの利用に適しているとした。

 ディスクはノードあたり7.5TB(400GB SSD×3と900GB SAS HDD×7)を備え、インターフェイスはGigabit Ethernet(GbE)×4ポートと10GbE×2ポートを搭載する。価格は345万6000円から。

石井 一志