トライポッドワークス、社内ストレージ環境をクラウド化する「DirectPOD」


「DirectPOD」案内ページ

 トライポッドワークス株式会社は10月24日、iPadに対応した企業向けスマートデバイスソリューション「DirectPOD(ダイレクトポッド)」の販売を12月3日から開始すると発表した。DirectPODは、アプライアンス版、ソフトウェアパッケージ版、バーチャルアプライアンス版の3種の形態で提供、価格は個別見積りとなる。

 リリース時点ではiOS5以後のiPadに対応。今後、iPhone、Android、Windows 8向けアプリも順次リリースし、各種スマートデバイスに対応する。また、提供形態についても、販売パートナーから今後SaaS版によるサービス提供も順次開始される見込みだという。

 「DirectPOD」は、スマートデバイスからさまざまなデータストレージ(ファイルサーバー、NAS、PC など)への透過的アクセスを可能にする「ダイレクトアクセス機能」と、スマートデバイスによる会議や商談をサポートする「ペーパーレス会議機能」を搭載した、スマートデバイス利活用のソリューション。

 「ダイレクトアクセス機能」は、外出先からスマートデバイスを使ってオフィスのPCやNAS、ファイルサーバー内の文書へアクセスして、提案資料や見積書など社内文書の利用を可能にする。Office文書、PDF、動画、音楽、画像のファイル閲覧、Open In により他アプリへファイルを展開するアプリケーション連携機能、端末にファイルを保存するダウンロード機能、GIGAPOD へ写真をアップロードするアップロード機能を備える。

 「ダイレクトアクセス機能」では、トライポッドワークスが提供する法人向けオンラインストレージ「GIGAPOD」をサポート。トライポッドワークスでは、組み合わせて利用することで、より高度なセキュリティソリューションを提供できるとしている。

 「ペーパーレス会議」は、2013年1月からの提供を予定。会議における資料配布に代わり、会議メンバー間で資料を共有するソリューション。システム内で複数の会議を開催/進行するための会議室作成機能、 発表者のページ進行と同期して、参加者の表示が切り替わる資料同時閲覧機能、発表者が指したポイントを画面共有するフィンガー共有機能を備える。

 企業向けサービスのため、管理者向けセキュリティ機能も用意。ユーザー登録/アクセス権限設定、LDAP サーバーとの認証連携が可能なユーザー管理機能、特定ファイルの外部アクセスを禁止する、表示可能な拡張子の限定機能、SSLによるサーバー認証とネットワーク暗号化機能を提供するSSLサーバー証明書機能、アクセス履歴の記録によるトレーサビリティに対応するログ管理機能を持つ。

 アクセス対象ストレージは、オンラインストレージではトライポッドワークスの「GIGAPOD 2010」v2.0.1 以降をサポート。ファイルサーバーは、Windows Storage Server 2003/2008 の FTP サーバー、SMBサーバー、バッファローのNAS製品「TeraStation」シリーズ、Windows Vista以降のPC。

 なお、トライポッドワークスでは24日から26日まで幕張メッセで開催されている「スマートフォン&モバイル EXPO」に出展(ブース番号:9-31)、セミナーやデモを実施している。



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(工藤 ひろえ)
2012/10/25 06:00