PFU、スマートデバイスにも対応したIT機器のライフサイクル管理サービス~管理機能はクラウドで提供


iNetSec Smart Finderを利用してIT機器の情報を自動収集する

 株式会社PFUは23日、IT機器のライフサイクル管理(LCM)サービス「iNetSec Smart LCM」を発表した。提供は同日より開始する。

 「iNetSec Smart LCM」は、企業のオフィスなどにおいて、IT機器のライフサイクルを適切に管理するためのLCMサービス。PFUがこれまで培ってきたLCMサービスのノウハウを生かして、極力ユーザーの手間を省くための工夫が盛り込まれているという。

 まず、PC、プリンタなどを初めとするネットワーク上のIT機器情報を、IT機器管理アプライアンス「iNetSec Smart Finder」を用いて自動検知し、IT機器台帳の基礎データとして活用する仕組みを備えた。一般に企業ではExcelなどを用いてIT機器台帳を作成していても、更新されていないケースが多々見受けられるほか、持ち込み機器や部門で購入した機材などが台帳から漏れる場合も多く、iNetSec Smart Finderの機能を用いることで、こうした現実と台帳のギャップを埋めやすくなるメリットがある。

 また、IT機器台帳を含めて管理・運用に必要な機能は、クラウドサービスとして提供するため、迅速な導入が可能なほか、ユーザー側での運用も不要なため、その点でも負荷を軽減可能。IT部門からPFUへの作業指示もWebから行え、IT機器の調達、設定済みIT機器の配送やエンジニアの派遣などのサービスを、顧客の要望に従ってPFUが提供するのみならず、その状況を随時確認できる仕組みを用意するなど、省力化への工夫がなされているとのこと。

 識別やキッティングに関しては、iPhone/iPadやAndroid端末などもサポートしているので、昨今多くなりつつあるスマートフォン、タブレット端末の社内活用にも対応するとした。

 価格は規模によって異なるが、例えばIT機器利用ユーザーが500人、管理対象ネットワークセグメントが10の場合、初期費用が150万円(税別)から、クラウド上のIT機器管理機能を利用する「IT機器管理サービス」が月額17万8800円(税別)から。

 これに加えて、各種作業全体の管理業務と運用状況のレポーティング、IT機器の新規配備、移設、交換、回収などのキッティング作業、オンサイト対応などを行う「フィールドサービス」が用意され、PC500台、年間100台の入れ替えを行う場合では月額23万5000円(税別)からとなる。なお、この価格にはオンサイト対応は含まれない。

 PFUでは、2012年度中に100社への導入を見込んでいる。


IT機器管理機能のトップ画面機器管理画面
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