PFU、クラウドを活用したIT機器のライフサイクル管理サービスを提供へ

スマートフォンなどPC以外のIT機器にも対応


iNetSec Smart LCMの特徴
管理用ポータルのトップ画面(開発中の画面サンプル)

 株式会社PFUは8日、オフィスのIT機器のライフサイクル管理(LCM)サービス「iNetSec Smart LCM」を発表した。2012年春の提供開始を予定する。

 PCやプリンタを中心としたLCMについては、多くの管理ツールが市場には存在しているが、IT部門で十分な人員を確保しづらく、その運用業務が負担になったり、普及が進むスマートデバイスなど、新たなIT機器に対応できなかったり、といった課題を抱えているという。

 今回PFUが提供する「iNetSec Smart LCM」では、同社が培ってきたLCMサービスのノウハウを生かし、こうした課題に応えるための仕組みが盛り込まれている。具体的には、IT機器管理アプライアンス「iNetSec Smart Finder」を用いて情報を収集し、IT機器台帳の基礎データとして活用することにより、IT機器の把握に要する手間を極力省力化した。

 また「iNetSec Smart Finder」は、PCやプリンタのみならず、スマートデバイスの識別もサポートしていることから、管理の盲点になりがちなこうしたデバイスにもきっちりと対応。許可されていないPCやスマートデバイスの管理・遮断も可能なため、運用の負荷も少ないという。

 さらに、IT機器台帳を初めとした管理・運用に必要な機能は、すべてクラウドサービスとして提供するため、迅速な導入が可能。また、従来はメールや電話などの手段で行われていた、エンドユーザーからIT部門への各種依頼、IT部門からPFUへの作業指示も、Webから行え、IT機器の調達、設定済みIT機器の配送やエンジニアの派遣などのサービスを、顧客の要望に従ってPFUが提供する。

 なお同社では、大企業を中心に20社程度に対してLCMサービスを提供しているが、「iNetSec Smart LCM」によってLCMサービスの間口を広げたい考えで、2012年度中に100社へのサービス提供を見込んでいる。

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