アサヒグループがOracle Exadataを導入、販売分析を2時間から30秒に短縮
日本オラクル株式会社は16日、アサヒグループホールディングス株式会社のグループ共通IT基盤に、データベースマシン「Oracle Exadata」が採用されたと発表した。2011年11月より、グループ内の事業会社向けデータベース・クラウドサービスと、その基盤上で種類営業支援システムが稼働している。
アサヒグループでは、経営環境の変化に伴い、本格的なグループ・グローバル経営を推進している。その一環として、同グループにおけるIT基盤を再構築するプロジェクトを進めており、グループ共通IT基盤にてOracle Exadataを採用。グループ内の事業会社が利用できるデータベース・クラウドサービスの提供を開始した。
データベース・クラウドサービス上では、同グループの新営業支援システムが稼働しており、全国の営業担当者など約1300名が利用しているという。
新営業支援システムでは、Oracle Exadataを活用することで、従来2時間かかっていた販売動向分析の参照処理が30秒に短縮。Oracle Exadataのデータ圧縮技術「Exadata Hybrid Columnar Compression」を活用したことで、3億件の明細データを1/10に圧縮することにも成功したという。
さらに営業情報などを分析・レポートする基盤として「Oracle Business Intelligence」、システムの負荷テストと運用を効率化する「Oracle Application Testing Suite」、統合IT管理基盤として「Oracle Enterprise Manager」なども導入。業務の生産性とシステム運用の効率化を同時に図っている。
今後、同グループでは、グループ内の事業会社と連携し、清涼飲料事業における営業支援システムのグループ共通IT基盤への統合を進める予定。また、メインフレームやオフコンを基盤とした事業会社ごとの基幹システムの統合も進め、マスタデータの統合による情報の一元化やIT基盤の標準化、生産性の向上、CO2削減を目指すという。
なお、今回はシステム企画をアサヒプロマネジメントが、構築・保守をアサヒビジネスソリューションズが担当。日本オラクルが具体的な構築手法について、コンサルなどを行い、プロジェクトの円滑な推進を支援した。