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NEC、「SAP ERP」を国内向けにクラウド提供

 日本電気株式会社(NEC)は4日、SAPと協業し、ERPパッケージソフト「SAP ERP」の機能をクラウドサービスとして提供すると発表した。

 NECは、SAPのクラウドサービスの最初のパートナーになると同時に、SAPアプリケーションのサービス拠点となるデータセンターをSAPが認定する「SAP Cloud Services-Certified」を日本で初めて取得。協業の第1弾として、日系企業の各拠点に対し、SAPの認定を受けた「クラウド指向データセンタ(CODC)」から「SAP ERP」の機能をサービス化して提供する。

 対象領域は経理領域から始め、順次販売・購買などに拡大する予定。また世界の他地域の企業にも事業展開を検討している。

 NECでは、「SAP ERP」による自社基幹システムの全面刷新を進めてきたが、2010年4月以降、経理・販売・購買の全領域でシステムを稼働し、国内外のグループ会社でクラウドサービスとして提供を開始した。この実践に自社システムで開発した周辺機能も加えて外販を開始。自社の業務プロセス改革とITシステム改革で得た成果をコンサルティングサービスに昇華して、円滑なサービス導入なども支援するとしている。