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KCCSのSigfox開発ボード「Sigfox Shield for Arduino」をソラコム、スイッチサイエンスが販売
Sigfox基地局レンタルサービスも開始
2017年10月11日 14:44
京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は11日、KCCSが提供するSigfox開発ボード「Sigfox Shield for Arduino」を、株式会社ソラコムと株式会社スイッチサイエンスがインターネット販売を開始したと発表した。
Sigfoxは、低価格・低消費電力・長距離伝送を特徴としたIoT向けのグローバルな通信規格。KCCSは国内におけるSigfoxオペレーターとして、2017年2月に東京23区、川崎市、横浜市、大阪市でサービスを提供開始し、現在、全国主要都市にエリア展開を進めている。
Sigfox Shield for Arduinoは、Sigfox通信モジュールと5種類のセンサー(温度、湿度、気圧、加速度、ボタン)を搭載したSigfox開発ボード。Arduino Unoなどに接続し、ソフトウェアを組み込むことで、簡単にSigfoxを活用したIoTアプリケーションの評価、トライアルが可能になりる。
Sigfox Shield for ArduinoはこれまでKCCSから販売していたが、KCCSのSigfoxパートナーである株式会社ソラコム、株式会社スイッチサイエンスの2社でも販売を開始した。インターネットでの購入が可能で、より多くのユーザーがSigfoxを活用したIoTアプリケーションの開発・評価をすることが可能になったとしている。
また、KCCSでは、ユーザーが自由にSigfoxネットワークを構築できる、Sigfox基地局のレンタルサービスを開始した。
KCCでは、Sigfoxネットワークのエリア展開を進めているが、山間部の法面監視、獣害対策、閉空間での利用など、サービスエリア外での利用に関する要望が多くあったとして、Sigfox基地局のレンタルサービスを開始。サービスでは、基地局本体(Access Station Mini)に加えて、バックエンド回線(3Gドングル接続)も合わせて提供する。
料金(1台あたり、税別)は、初期費用が2万4800円、月額費用が9800円。契約期間は2年(以降、1年更新)。基地局の保守・運用はKCCSが行う。主に屋内利用向けのSigfox基地局で、屋外に設置する場合は屋外用キャビネットに収納しての利用となる。