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IoT通信プラットフォーム「SORACOM」、KCCSが提供する省電力広域通信技術「Sigfox」に対応

 株式会社ソラコムと京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は5日、ソラコムのIoT通信プラットフォーム「SORACOM」が、LPWA(Low Power Wide Area)の通信方式の1つである「Sigfox」に対応すると発表した。

 Sigfoxは、免許不要な920MHz帯を利用するIoT向けの通信規格で、低価格・省電力・長距離伝送を特徴とする。LPWAを代表するグローバルな通信規格として、欧米を中心に32カ国で展開中で、2018年までに60カ国に増加する予定。

 KCCSは、国内における唯一のSigfoxオペレーターとして、インフラ構築およびネットワークサービスの提供を行っている。2017年2月のサービス開始以降、順次エリアを拡大しており、2018年3月までに全国主要都市、2020年3月までに全国へ展開する計画となっている。

「SORACOM」プラットフォームを活用した、Sigfoxシステム構成イメージ

 ソラコムとKCCSでは、SORACOMプラットフォームでSigfoxを利用できる「SORACOM Air for Sigfox」の提供を開始。これにより、これまでソラコムが提供してきたセルラーやLoRaWANと同様に、SORACOMプラットフォームのウェブコンソール/APIを通じて、Sigfoxのデバイスや通信の一括操作・管理が可能となる。

 また、データ転送サービスの「SORACOM Beam」、クラウドリソースアダプターの「SORACOM Funnel」、データ収集・蓄積サービスの「SORACOM Harvest」など、SORACOMのアプリケーションサービスを利用して、簡易にサーバーへのデータ転送や、クラウド連携、可視化を実現できる。

 対応するSigfoxデバイスとしては、センサー内蔵デバイスの「Sens'it」と、接点出力センサーの接続に対応する「ドライコンタクトコンバーター」の販売を開始した。デバイスはSORACOMのウェブコンソールから1個単位で購入可能。今後、「Sigfox Shield for Arduino」についても対応を予定する。

 価格(税別)は、Sens'itが8478円、ドライコンタクトコンバーターが3万9800円。価格には契約事務手数料と、SORACOM Air for Sigfoxの1年分の料金(Sigfox通信料、SORACOMアプリケーションサービス料金)が含まれる。

SORACOM対応Sigfoxデバイス