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ユニアデックス、柔軟な構成に対応したHCIのリファレンスアーキテクチャ「UniFlex HC」
2017年9月28日 17:07
ユニアデックス株式会社は28日、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のリファレンスアーキテクチャ「UniFlex Hyper Converged(HC)」を、同日より提供開始すると発表した。
UniFlex HCは、ヴイエムウェアのソフトウェアディファインドストレージ(SDS)製品である「VMware vSAN」を中心とした、HCIのリファレンスアーキテクチャ。一般にHCIはアプライアンスとして販売されていることが多く、短期間で導入できるメリットがあるが、一方で増設時やマイグレーション時には複数メーカーのサーバー製品を混在させることが難しく、オープン化のメリットをなくしてしまう懸念があるという。そこでユニアデックスでは、リファレンスアーキテクチャのアプローチを採用することにより、こうした課題を解決するとのこと。
UniFlex HCの場合、テスト済み認定ハードウェアで構成されたvSAN検証済みサーバー構成(VMware vSAN Ready Node)であれば、拡張時にほかのメーカー製品を混在させても、ユニアデックスのマルチベンダーサポートサービスと組み合わせることで、ワンストップサポート環境を実現可能。サーバーハードウェアは、Cisco、Dell、HPE、Lenovoの4社に対応し、対応メーカーやモデルは随時追加される予定という。
また、一部のHCIは既存のハードウェアにいくつかのソフトウェアライセンスが初めから搭載されており、別途購入したライセンスと機能が重複することがある。例えば、メーカー提供のHCIにはvSANライセンスが搭載されている場合、VMware HorizonのAdvancedやEnterpriseにはvSANライセンスが含まれているため、ライセンスの重複を招いてしまうとのこと。しかしUniFlex HCは、ハードウェアに依存するソフトウェアライセンスは搭載していないため、ライセンスの重複がない点もメリットとした。
このほか、多くのHCIは、基本最小構成が3台から始まるため、小規模構成ではオーバースペックとなることがあり、初期コストの負担が導入のハードルになっている場合がある。そこで、サーバー3台の実行環境を基本構成とし、最大64台まで増設可能な「標準構成」に加え、サーバー2台を実行環境(+管理用サーバー)とする、小規模に適した「ストレージミラー構成」も用意した。
ストレージミラー構成は固定構成となりサーバーの増設はできないが、2台のサーバー間のネットワークを10GbEで直接接続して仮想SANを構成するので、スイッチが不要な点もメリットとしている。
価格(税別)は、標準構成の「サーバー仮想化」モデルが2010万円から、「クライアント仮想化」モデルが1970万円から。ストレージミラー構成の「サーバー仮想化」モデルが1000万円から、「クライアント仮想化」モデルが1140万円から。