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IoTで労働災害を未然防止、明電舎が富士通の安全管理支援ソリューションを導入

 株式会社明電舎と富士通株式会社は8日、明電舎が、IoTで作業者を見守り安全な作業環境を実現する「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE 安全管理支援ソリューション」(以下、安全管理支援ソリューション)を採用したと発表した。水処理施設や変電所などの作業拠点約100カ所のうち10カ所において、2017年6月より利用している。

 「安全管理支援ソリューション」では、作業者が装着した「バイタルセンシングバンド」により、温湿度やパルスをセンシングし、センサーアルゴリズムを用いて、温湿度が高い作業現場での熱ストレスレベルや身体負荷レベルを推定している。

 そして、推定結果が事前設定された通知条件に該当した場合、現場責任者へアラームを通知するため、アラームを受けた現場責任者は、作業者へ連絡して体調の確認、休憩指示を行うといった対応が可能になるという。

 これにより、遠隔地からでも現場作業員の急な体調変化にもいち早く対応できるほか、経営層が全作業拠点のデータを総合的に把握することにより、より安全な作業現場の実現に向け、中長期的な改善策の検討を行えるとのこと。

 両社は今後、導入からのデータを活用し、高い熱ストレスレベルをひんぱんに生じる期間、生じにくい期間との比較・分析などを行い、より安全な作業現場の実現に向けて施策を検討するとしている。

各拠点のイメージ図