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富士通、IoTパッケージ「ユビキタスウェア」検証パックなど新製品10種類を発表
(2016/1/20 14:29)
富士通株式会社は20日、IoTパッケージ「ユビキタスウェア」について、導入に向けた事前検証を行えるパイロットパックなど、新製品10種類を発表した。
「ユビキタスウェア」は、人を中心とした各種のデータをセンシングし、収集・解析・分析を行うことで、ユーザー企業が求める価値の高いデータとして提供するIoTパッケージ。
1月20日からは、IoT導入に向けて事前に検証ができるデバイスやアプリケーションなどをセットにした「ユビキタスウェア パイロットパック」の提供を開始。データ可視化対応や問合せ対応などの支援も行う。すでに、「パイロットパック」を活用して、情報・通信、化学、輸送用機器、官公庁・自治体、建設、鉄道などの10業種14社と、工場内の健康管理や従業員の位置把握・転倒検知などについて検証・準備を行っているという。
各種ソフトウェアやセンサーモジュールについても、2月下旬から順次提供を開始するする。
現場のデータを収集・解析するソフトウェア「センサーアルゴリズム」は、2月下旬に提供を開始。人の転倒・転落やペットの歩行バランスなどの動作データを分析するモーションアルゴリズムや、熱ストレス検知などの人のバイタルデータを分析するバイタルアルゴリズム、屋内外の位置情報を取得するロケーションアルゴリズム、発話・生活音・咳などの音データを分析するソニックアルゴリズムなど、各種アルゴリズムによりデータを顧客の用途に合わせた形に変換する。
各種センサーを搭載する「ユビキタスウェア コアモジュール」は、2月下旬に提供を開始。加速度、気圧、地磁気、ジャイロ、マイクなどのセンサーと、データ解析用のマイコン、BLE(Bluetooth Low Energy)を搭載したモジュールで、パルスセンサーやGPSの追加も可能。モジュールを製品やサービスに組み込むための「コアモジュール開発キット」も合わせて提供する。
このほか、人に装着する「バイタルセンシングバンド」、位置情報を把握する「ロケーションバッジ・タグ」、生活音などの音を中心に分析する見守り用途の「リモートケアベース」、ペットの日々の活動変化を記録する「わんダントチャーム・ステーション」などを順次提供する。