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富士通、IoTで現場を見守る「安全管理支援ソリューション」の機能を強化し、SaaSで提供

「安全管理支援ソリューション」のイメージ

 富士通株式会社は、IoTの活用により現場作業者の体調などを見守る「ユビキタスウェア 安全管理支援ソリューション」の機能を強化し、2月上旬よりSaaS型サービスとして提供を開始する。販売価格は個別見積もり。

 ソリューションは、建設業や製造業などの現場において、作業者に装着したセンサーデバイスにより状態を把握し、安全管理を支援する製品。センサーデバイスにより温湿度やパルス数をセンシングし、富士通のアルゴリズムで分析・解析することで、一人ひとりの熱ストレスレベルや身体負荷レベルを推定。事前に設定した通知条件に該当した場合、管理者にアラームが通知されるため、作業者への休憩指示や万が一の事故発生時の迅速な対処など、一人ひとりに合わせた状態の管理を行うことができる。また、加速度や気圧をセンシングし分析・解析することで、転倒・転落の検知も可能となる。

 今回の機能強化では、作業者状況把握機能について、管理者が現場ごとの状態をウェブアプリケーションで俯瞰(ふかん)的に確認できるようになった。従来のように作業者一人ひとりのアラームを通知するだけでなく、アラーム発生時の位置、対応状況の確認などを現場ごとに把握することができるため、状況に応じた適切な対処を促せる。

 また、作業グループの設定・管理機能を追加。現場の作業グループや作業者数の増減、アラーム発生条件の変更など、最適な設定を管理する機能を提供し、現場の状況に応じた管理体制を構築できる。

 データ出力機能も追加し、アラーム発生状況や対応状況、作業現場の環境情報など、取得したデータを項目ごとにCSVデータで出力できるため、報告書の作成やデータ分析などに活用できる。これにより、現場運用・設定・管理や報告・レポートといった一連の流れで、安全労務管理ができるようになる。

 また、SaaS型のサービスとして提供することにより、ユーザー側で運用に必要なアプリケーションなどのシステム開発が不要となり、導入が容易になった。