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日立ソリューションズ、機械学習技術を利用したマルウェア対策製品「CylancePROTECT」を販売

 株式会社日立ソリューションズは18日、米Cylanceと、エンドポイント向け次世代マルウェア対策製品「CylancePROTECT」の販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同製品を4月19日より発売する。価格はオープン。

 CylancePROTECTは、北米の製造業や金融業で実績があり、世界1000以上の組織での導入実績を持つエンドポイント向けマルウェア対策製品。AI(人工知能)技術のひとつである機械学習を利用することで、未知のマルウェアが実行される前にエンドポイント上での検知・防御を行えるという。

 具体的には、正常なファイルやマルウェアファイルなど8億個以上のファイルから抽出した、約700万もの特徴を機械学習させた独自のアルゴリズムによって、未知のマルウェアを高精度に検知可能。パターンマッチング方式に比べてマルウェアを早期に発見できることから、マルウェア脅威の抑止効果が高まるとのこと。

「CylancePROTECT」と従来製品のマルウェア検知方法(パターンマッチング)の違い

 またパターンファイルの定期更新が不要なため、運用負荷を低減できるだけでなく、工場やPOS端末などのネットワークに接続できない環境でも、シグネチャレス解析でマルウェアを検知可能な点がメリット。さらに管理システムをクラウド上で提供するため、システム管理者の運用負荷を軽減するとした。

「CylancePROTECT」のソリューションイメージと構成例

石井 一志