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オレガ、スケジューリングに対応したストレージ仮想化ソフト「VVAULT 7.7」

 株式会社オレガは18日、ストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT(ブイボルト)」の新版「同 7.7」を発表した。同日より、Webサイトでダウンロード提供を開始している。またあわせて、7月にライセンス体系を改定することも明らかにした。

 VVAULTは、Windowsで認識できるすべてのストレージを仮想的に統合し、実質的に容量無制限の仮想ドライブを実現するストレージソフト。新版では、4つの既存機能について、それぞれ一週間の曜日(月曜日から日曜日)ごとに開始時刻と終了時刻を設定できるスケジューリング機能に対応した。これにより、CPU、メモリ、ストレージなど、VVAULTサーバーのリソースを状況や時間帯によって使い分けたり、サーバーの負荷が高い業務時間帯を回避してデータ移行を実施したり、といったことが可能になっている。

 なお、スケジューリングが利用できるのは、以下の4つの機能だ。

・仮想ドライブを構成するストレージを階層管理する「ティアリング機能」
・マスタ仮想ドライブをリアルタイムにバックアップする「ライブバックアップ機能」
・マスタ仮想ドライブを別のVVAULTサーバーへレプリカする「レプリケーション機能」
・外部のファイルサーバーから仮想ドライブへバックグラウンドでデータ移行させる「Vマイグレーション機能」

 一方、7月からのライセンス改定では、「VVAULT Professional」の価格(以下、すべて税別)を年額5万円から10万円に値上げする。代わりに、「VVAULT Professional」のタイムマシーン保存期間を8日から31日へ変更した。また、Windows Server 2003 R2とWindows Storage Server 2003 R2のOSサポートを終了。あわせて、VVAUTL Professional OEMのライセンス表記を製品Webサイトから削除している。

 なお、VVAULT Professionalについては、2014年7月に年額12万円から年額5万円への値下げを行い、タイムマシーン保存期間を31日から8日に変更していたが、「価格を元に戻しても良いのでタイムマシーンを31日間使いたい」との声が多く寄せられたため、再度改定するという。

 なお、ライセンス価格の改定については7月1日出荷分から反映されるため、オレガでは、現行価格での複数年利用を希望する場合には、2015年6月末日までに該当する複数年ライセンスを購入することを勧めている。

石井 一志