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ヤマハルータ「RTX1210」の最新ファームウェア公開、クラウドとのVPN接続設定機能を追加

 ヤマハ株式会社は6日、VPNルータ「RTX1210」において、クラウドとのVPN接続設定機能を搭載した新ファームウェア「Rev.14.01.20」を配布開始すると発表した。クラウドサービスとVPN接続する際のRTX1210の設定を自動化し、インターネットのゲートウェイとなるルータと、クラウドサービスの仮想ネットワークとを容易にVPN接続できるようになるという。

 RTX1210は、主に中小規模拠点に向けて提供されているVPNルータ。スループット(双方向)は最大2Gbps、IPsec VPNスループット(双方向)は最大1.5Gbps(AES+SHA1利用時)と高速な通信に対応しており、企業の拠点におけるルータとして広く利用されてきた。

RTX1210

 そうした中で昨今、VPNルータを使って仮想プライベートクラウドへ接続する構成が増えており、ヤマハでも、2010年からAmazon Virtual Private Cloud(VPC)やMicrosoft Azure、ニフティクラウドといったパブリッククラウドと、自社の「RTXシリーズ」ルータとのVPN接続検証を行って、設定例を公開している。

 今回はユーザーの利便性をさらに向上させるため、クラウドサービスとのVPN接続設定機能をRTX1210で利用可能にした。まずはAmazon VPCとの接続に対応し、Amazon Web Services(AWS)の管理画面で発行されるアクセスキーIDやシークレットアクセスキー、VPN IDなどを入力するだけで、ルータの設定を自動化できる。

 設定はコマンドとGUIの双方に対応。今後は、接続できるクラウドサービスを順次追加する予定だ。

 なおヤマハでは、6月7日~9日に幕張メッセで開催されている「Interop Tokyo 2017」に出展しており、SCSK/ヤマハブースにて、RTX1210に搭載する新機能に加え、ヤマハネットワーク機器の最新情報を紹介するとしている。