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カスペルスキー、Windows環境向けセキュリティソフト新版 サーバーでもアプリ実行制御を利用可能

 株式会社カスペルスキーは18日、Windows環境向けのセキュリティ製品「Kaspersky Endpoint Security 10 for Windows」の新版「同 バージョン10.3.0.6294」を発表した。価格は、最小構成の10クライアントで3万2400円(税別)から。

 Kaspersky Endpoint Security 10 for Windowsは、法人を対象としたWindows向けのセキュリティ製品。ロシアKaspersky Labのテクノロジーを基盤としたヒューリスティック分析、振る舞い検知などの多層型防御により、Windows環境を既知・未知の脅威からも保護できるという。

 また、ディスク、ファイルやリムーバブルドライブの暗号化機能を備えており、情報漏えい対策としても利用可能。クライアントPCの保護に加えてサーバー用の機能も備えているので、Windows環境をトータルに保護できるとした。

 今回の新版では、アプリケーションの実行制御機能がクライアントPCに加えてWindows Serverでも利用可能になった。信頼されたアプリケーションのリスト(ホワイトリスト)、利用を禁止したアプリケーションのリスト(ブラックリスト)を同時に利用して、業務で利用可能なアプリケーションの許可ルールを設定できる。

 なお同機能では、実行形式のファイル以外に、ダイナミックリンクライブラリ、ドライバ、PowerShellなどのスクリプトも、ホワイトリストとブラックリストへの登録を行えるとした。

アプリケーション起動ルールの設定画面

 さらには、USBデバイスのファイル操作監視機能も追加され、USBデバイスへのデータ書き込みなどのファイル操作を監視して、書き込みや削除に関するイベントを記録できるようにしている。

 このイベント情報は、Kaspersky Security CenterやKaspersky Endpoint Securityの管理画面で確認でき、ファイル操作を行ったユーザー名、USBデバイスおよびファイル名などの特定が可能。万一、情報漏えいがあった場合の追跡調査や、不正な使い方をしていないかなど、USBデバイスの適正な利用を監査できる。

 このほか、Windows 10の最新版となるMicrosoft Windows 10 Creators Updateを対応環境に追加した。