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テクマトリックス、Javaシステム向けテスト自動化ツール「Jtest」新版

単体テストアシスタント機能などを搭載

 テクマトリックス株式会社は17日、米Parasoftが開発しているJava対応テスト自動化ツール「Jtest」の新版「同 10.3.1」を、同日より販売開始すると発表した。

 Jtestは、Javaシステムの高品質化とテスト工数の削減をサポートするテストツール。1000個以上のコーディングルールをもとにソースコードを静的に解析し、プログラムの問題点やクラスを横断した特定の処理フローに潜む、検出困難なエラーを検出できるという。

 今回の新版では、Javaにおける単体テストの主流となっているJUnitをベースとした単体テストを支援するため、さまざまな機能を追加した。テスト対象となるメソッドのテストクラスやテストメソッドのテンプレートをパラメータライズドテストとして作成したり、モックオブジェクトを生成したり、単体テストのカバレッジを計測したりすることができる。

 また静的解析機能では、フロー解析で利用するルールに、セキュリティに関するルールが複数追加された。フォーマット文字列からサニタイズされていないユーザー入力を除外するといった、脆弱性に直結するJavaコードの問題が検出できるようになったほか、PCIDSSのルールセットが、最新版であるバージョン3.2に対応している。

 さらに、Eclipse 4.6やIntelliJ 2016.3、NetBeans 8.2に対応。統合開発環境上のJtest専用のビューワーから解析結果を参照できるため、開発者は生産性を落とすことなく修正作業を行えるとのこと。

 なお、2017年5月17日時点で保守サービスを契約しているJtestユーザーには、「Jtest 10.3.1」のバージョンアップ製品を無償で提供するとしている。