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CTC、AJSのSAPエンジニア向け検証環境に基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は30日、SAP ERP導入を中心にシステム開発を行うAJS株式会社のエンジニア向け検証環境のクラウド基盤として、基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を提供したと発表した。AJSでは試験的な導入を経て、3月からシステムエンジニアを対象に検証環境の使用を開始している。

 AJSは旭化成グループの情報システム会社として設立され、近年はSAP HANA DBを基盤としたSAP S/4HANA分野に注力している。SAP S/4HANAへの更改案件の増加に伴い、エンジニアが最新のSAP製品のスキル習得や検証ができる環境が必要となり、コスト削減とシステム管理者の負担軽減が図れるクラウドサービスを活用したシステムを検討していた。

 CUVICmc2は、パフォーマンスに対する性能保証、高いセキュリティ、実使用量に応じた従量課金を特徴とする基幹系特化型クラウドサービス。システムの利用頻度や負荷に応じてメモリ数を1GB単位で柔軟に調整できるため、SAP S/4HANAのテンプレート開発を行う際にも細かなスペック変更が可能となる。

 AJSでは、平日に利用が集中する環境で従量課金のクラウドを活用することで、月額制のサービスと比較して約2割のコスト削減効果を見込み、同環境の活用により増加するSAP S/4HANA案件に対応し、社員のスキル向上によるビジネス拡大を目指すとしている。