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仮想化製品の保守費を8割削減、リモートデスクトップクライアント「Ericom AccessNow」で

介護保険ソフト提供のファティマが採用

 株式会社アシストは11日、医療・福祉に特化した製品やサービスを提供する株式会社ファティマが、HTML5を使ったリモートデスクトップクライアント「Ericom AccessNow」を採用したと発表した。

 ファティマが自社開発・販売する「Quickけあ2」は、介護サービス事業者向けの業務パッケージで、介護におけるケア記録の管理やケアプラン作成、請求処理といった機能を提供している。

 同製品はクライアント/サーバー型システムで利用する製品のため、複数拠点で利用される場合は、クライアント仮想化製品も同時に導入し、各拠点の端末から画面転送方式でシステムを利用できるようにしていた。しかし、仮想化製品の安定性に問題が頻発していたため、今回、システムの安定稼働を目指し「Ericom AccessNow」の導入を決定したという。

 この決め手になったのは、アシストの評価版サポート窓口を活用することで、検証時の技術課題が解消され、システムの安定稼働が実現できたこと。複数の印刷ジョブを一括して印刷できないことが、採用にあたっての大きなハードルになっていたが、ファティマでは別途プログラムを作成し、Ericom AccessNowと組み合わせることで課題を解決した。ファティマによる評価は、こうした印刷機能の開発も含めては半年近くかかっているものの、アシストの評価窓口から丁寧なサポートを受けられたとしている。

 Ericom AccessNowでは、クライアント端末側での対応は、Google Chromeをインストールするだけで導入が完了するほか、新端末への移行作業やバージョンアップ対応も不要になるため、導入・運用の負荷が低減する点もメリット。コスト面では、以前利用していたクライアント仮想化製品と比較して、ライセンス費用が65%、保守費用が80%削減されたことから、エンドユーザーの保守更新に関する負担も軽減された。

 なおファティマでは、2016年8月、Quickけあ2の複数拠点案件においてEricom AccessNowも同時に導入しているが、安定した稼働が実現されているという。