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シュナイダーエレクトリック、ビッグデータ解析を利用した機械の故障予知ソリューション

 シュナイダーエレクトリック株式会社は、グループ会社であるインベンシス プロセス システムス株式会社が提供する予知分析ソリューション「Avantis PRiSM」を、11月28日より国内で販売開始すると発表した。

 Avantis PRiSMは、IoTを活用したビックデータ解析により、機器の故障を予知するソリューション。人に依存せず、ソフトウェアにより機器の状態を常に監視しながら稼働パターンを認識し、未来に起こりうる故障を予測できるという。

 具体的には、生産現場やプラントにあるさまざまな機器の履歴データベースの正常稼働データを機械学習し、今後、正常稼働し続けた際の稼働状況を予測。そうして予測した未来の稼働データと、現在の稼働データ(実測値)にズレが生じた際に通知する仕組みで、これにより、人間が判断するよりも早い段階で機器の故障を検知可能とした。

 また、監視対象の機器データを関連付けて24時間365日自動で故障を判断でき、その状況はWebクライアントで表示可能なため、いつでもどこでも現場の状況確認を行えるとのこと。

 導入時のトレーニングを受ければ、導入企業側でのカスタマイズも可能で、現場のオペレーターでも、監視する機器の設定や追加が容易に行える点が特徴。1つの予測モデルの作成は20分程の短時間でできるため、運用面でも効率的という。

 なおAvantis PRiSMは、海外で10年以上にわたる導入実績があり、そうした知見をもとに、どのセンサーとどのセンサーを組み合わせればどのような問題の原因が考えられるか、偏差の上下限値をどのくらいに設定すればいいかなど、導入時に製品とノウハウを合したソリューションを提供するとしている。

 シュナイダーエレクトリックでは、再生可能エネルギー発電事業者や、重工業企業などを主な対象として、導入を推進する考えだ。