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富士通、仮想デスクトップサービス「V-DaaS」をシンガポールのデータセンターから提供

アジア地域の現地企業や日系企業へ販売、DRサイトとしての利用も

 富士通株式会社は8日、クラウド型仮想デスクトップサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS」(以下、V-DaaS)を、富士通のシンガポールデータセンターに構築し、同日より販売を開始すると発表した。提供開始は12月1日を予定する。

 「V-DaaS」は、仮想デスクトップ基盤の導入から運用までをクラウドサービスとして提供する、いわゆるDaaS(Desktop as a Service)型のサービス。クライアント仮想化ソフトウェアに「VMware Horizon DaaS」を採用している。

 従来、このサービスは日本国内のデータセンターからのみ提供されていたが、今回は新たにシンガポールのデータセンターからもサービスが提供される。これにより、シンガポールを中心としたアジア地域の現地企業や、同地域に事業展開している日系企業も、富士通の日本国内のデータセンターと同等のセキュリティレベル、堅牢性(ティア3相当)を備えたデータセンターから提供される、高品質な仮想デスクトップサービスを利用可能になるという。

 また国内では、群馬県の館林データセンター、兵庫県の明石データセンターで提供されており、日本国内の東西2拠点による災害対策を行うことができるが、地震や津波のリスクが低いシンガポールのデータセンターを加えることで、さらに強固な災害対策が可能になるとした。

 価格(税別)は、初期費用が20万円から、月額費用が10万2000円(仮想PC20台)から。なお富士通では、日本と海外をあわせ、2018年度末までに20億円の売上を目標としている。