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富士通、仮想デスクトップサービスの機能拡充に向け「Brocade Workflow Composer」を採用

 ブロケードコミュニケーションズシステムズ株式会社(以下、ブロケード)は14日、富士通が運用する「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS(以下、V-DaaS)」の機能拡充に向け、ブロケードのサーバーベースのネットワーク自動化プラットフォーム「Brocade Workflow Composer」を採用したと発表した。

 富士通のV-DaaSは、豊富なサービスオプションと広範な顧客基盤を特徴とし、ウイルス対策などのセキュリティオプションやモバイル端末向けのサービスなどの拡張性に富んだサービスを提供している。

 サービス開始当初より、ウイルスの拡散を防止する施策についても顧客の要求ベースでサービスを提供してきたが、昨今のセキュリティリスクへの懸念の高まりや顧客の要望を受け、オプションサービスとしてのメニュー化の検討を開始。2015年11月に、V-DaaSにおいてウイルス検知時に仮想デスクトップをネットワークから自動隔離することを目的として、機能の強化と実装方法を検討するプロジェクトを立ち上げた。

 検討段階では、自社による独自開発や、市場で提供されているソフトウェア製品など、さまざまな実装方法を評価。その結果、ネットワークを軸にクロスドメインでのワークフロー自動化を容易かつスピーディに実装可能なBrocade Workflow Composerが最適であると判断し、2016年7月に採用を決定。2016年9月に本番稼働に至った。

 Brocade Workflow Composerが採用された主な理由としては、アンチウイルスシステムなどの外部システム連携が容易で、設計・運用の柔軟性に優れたオープンなアーキテクチャであることや、必要な機能を要求に応じて追加していくことができる柔軟さと、競争力の高いサービス価格の実現が可能なライセンス体系、V-DaaS基盤に採用されているBrocade VDX 6740スイッチのネットワークをベースにしたさらなる自動化の実現と、ブロケードとの自動化ビジネスにおけるパートナーシップの発展に対する期待が挙げられたという。

 富士通では今後、今回実装したウイルス拡散防止サービスのワークフロー自動化をさらに発展させ、遮断されたネットワークを自動復旧させたり、すでにV-DaaSに導入されているBrocade VDX 6740スイッチのネットワーク設定を自動化および自動的に復旧、さらにはモバイル端末サービスへの拡張にも着手していく。また、V-DaaSをシンガポールをはじめとする海外で展開することも計画しており、ブロケードとはネットワーク、およびクラウドの自動化プラットフォームの設計・構築において引き続き協力していく意向としている。