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シーイーシーとNEC、顔認証を利用したセキュア印刷ソリューション

ハンズフリーでの認証印刷を実現

 株式会社シーイーシーと日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、顔認証セキュリティ分野で協業すると発表した。シーイーシーの認証印刷製品「SmartSESAME SecurePrint!」とNECの顔認証エンジンを連携させ、ハンズフリー(手ぶら)認証でセキュアに印刷を行えるソリューションを提供する。

 「SecurePrint!」は、マルチメーカーに対応した認証印刷システム。この製品を利用すると、ユーザーがPCなどから印刷指示を出した後、ICカードや静脈認証などで認証を行ってからはじめて紙が出力される、認証印刷を行うことができる。

 今回、NECの顔認証エンジン「NeoFace」の技術を「SecurePrint!」向けに最適化かつ軽量化させることで、セキュリティを維持しながら、ハンズフリー認証で印刷できるセキュリティソリューションを実現したという。

 これを利用すると、PC上から印刷指示後、複合機・プリンタのそばに設置したカメラに顔をかざすだけで本人認証が完了するので、ICカードをかざしたりすることなく、本人が印刷指示をかけた対象データのみをハンズフリーで印刷できるとのこと。

 参考価格は、複合機やプリンタが10台程度の場合で、ネットワークカメラや初年度のライセンス費用が100万円(税別)程度になる見込み。2年目以降も継続する場合は、ライセンス年間利用料が別途必要になる。

 今後両社では共同で、官公庁・自治体に加え、金融業界や保険業界など機密性の高い情報を取り扱う企業など、高いセキュリティが求められる市場を開拓する考え。またNECは、自社のページプリンタ「MultiWriter」と組み合わせ、ドキュメントソリューションとしても提供するとしている。