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富士通、オールフラッシュストレージの新シリーズ「ETERNUS AF series」

仮想環境やDBなどに安定した高性能を提供可能

 富士通株式会社は12日、オールフラッシュストレージの新製品「FUJITSU Storage ETERNUS AF series」(以下、ETERNUS AF series)を発表した。データベース処理や仮想化環境で安定した高性能を提供できるとのことで、同日より、「ETERNUS AF250」「同 AF650」の2モデルを全世界で販売開始する。

 「ETERNUS AF series」は、I/O負荷が高い用途においても0.5msの低レイテンシを実現しているオールフラッシュストレージ。独自開発の重複排除・圧縮機能によりストレージ内のデータをリアルタイムで削減でき、典型的な利用用途において、SSDの容量を約75%削減し、格納効率を大幅に高められるという。

 また、これらの機能の適用可否はユーザー企業の業務ごとに設定可能で、高速処理など性能を最優先する業務では無効にしたり、データの重複が多い業務では有効にしたりといった、業務特性に応じたリソース配分を行える。

ETERNUS AF250
ETERNUS AF650

 さらに、SSDの搭載に特化した専用設計を採用しており、ガベージコレクション実行時の性能安定化処理や書き込み処理性能の最適化、SSDにあわせたブロックサイズの最適化とエラー検知などを実装しているため、従来型ストレージとの差を認識することなく、SSDの優れた処理性能を活用できる点が特徴。これらの機能や重複排除・圧縮を利用することで、SSDの長寿命化にも貢献している。

 なお、こうしたオールフラッシュストレージならでは技術が採用されているものの、HDDを搭載した従来型ストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS DX series」をベースに開発しているので、操作画面やコマンド体系、ストレージ管理ソフトウェア「ETERNUS SF」による統合管理、導入済ストレージからのデータ移行など、運用性は従来製品を踏襲している。このため、すでに「ETERNUS DX series」を導入済のユーザー企業も、新たな操作を習熟する必要なく導入できるとのこと。

 加えて、筐体内のトラブルからデータを守る複数方法のバックアップコピー作成機能や、大規模災害などによる筐体全損時でもデータを守る2方式の遠隔コピー作成機能、複数業務の相互干渉による性能ブレを抑制するQoS機能などを実装する。

 標準価格は、ETERNUS AF250の最小構成時(400GB SSD×2、iSCSI×4ポート)で339万2000円(税別)から。提供開始は10月31日を予定する。