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富士通、SSDベースのオールフラッシュアレイ「ETERNUS DX200F」

ETERNUS DX200F

 富士通株式会社は8日、SSDを利用したオールフラッシュアレイ「FUJITSU Storage ETERNUS DX200F」(以下、ETERNUS DX200F)を発表した。同日より、全世界で順次販売開始する。

 「ETERNUS DX200F」は、すべてのデータをSSDに格納するオールフラッシュアレイ。12Gbps SASインターフェイスの採用などにより、I/O負荷が高い環境でも0.5msの低いレイテンシを実現したほか、データベースや仮想化環境で実際に多く使用されている、ブロックサイズが8KB以上のアプリケーションで高いパフォーマンスを発揮するよう、アーキテクチャを最適化したという。

 これらの特徴により、バッチ処理時間の短縮や、仮想サーバー/仮想デスクトップ環境におけるアクセス集中時の処理遅延問題を解消できるとのこと。さらに、ビッグデータのリアルタイム解析や、Webサービスにおけるピーク時対応をスムーズにするなど、高速かつ安定した性能により、ユーザーのビジネスチャンスの拡大に貢献するとしている。

 また、ストレージアレイ「ETERNUS DX200 S3」でHDDのみを利用した場合と比べ、同等の性能を発揮する「ETERNUS DX200F」では、消費電力を90%、設置スペースを最大50%削減可能な点もメリット。導入にあたっても、複雑で時間のかかるI/O性能やレイテンシの最適化など専門の知識を必要とせずに、性能レベルを向上できるとのこと。

 信頼性の面では、ディスクストレージ「ETERNUS DX series」で定評のある高信頼技術により、装置内のコントローラや電源などの主要コンポーネントを冗長化。ほかの「ETERNUS DX series」との間でデータをコピーする機能を備えているので、「ETERNUS DX200F」内のデータを、安価なニアラインディスクを搭載した「ETERNUS DX series」にバックアップすることもできる。

 さらに、シンプロビジョニング機能も標準でサポートし、搭載しているSSDの物理容量にとらわれないボリューム設計を可能にした。

 このほか、すでに提供されているストレージ基盤ソフト「FUJITSU Storage ETERNUS SF 16」との組み合わせにより、業務の優先度に応じたリソース割り当ての自動化にも対応している。

 価格は最小構成で1106万円(税別)から。6月20日の提供開始を予定している。

石井 一志