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アシスト、ブラウザ仮想化ソリューションのログ機能を強化するオプション

 株式会社アシストと日本ナレッジ株式会社は15日、アシストが提供するダブルブラウザ・ソリューションのオプションとして、「ダブルブラウザ ログオプション」と「ファイル共有オプション」を発表した。同日より提供を開始する。

 ダブルブラウザ・ソリューションは、標的型攻撃などのサイバー攻撃やランサムウェアから情報やIT資産を守るために、仮想ブラウザ方式でインターネット分離を実現するソリューション。仮想ブラウザの実行環境としてWindowsとLinuxをサポートするが、RDS CALをユーザー数分購入しないといけないWindows仮想ブラウザに比べ、トータルの導入コストを最大で半減できるLinux仮想ブラウザに注目が集まっているという。

 今回提供するのは、このLinux仮想ブラウザ環境を強化するためのオプションで、このうち「ダブルブラウザ ログオプション」では、Linux仮想ブラウザの実行プラットフォームである「IVEXダブルブラウザLinux」のWebアクセスログを取得できるようにする。

 仮想ブラウザ方式を導入する場合、一般的には、プロキシサーバーのログに記録されるアクセス元のIPアドレスが、すべて仮想ブラウザ実行サーバーのものになってしまう。そのため、「誰が」「どのURLに」アクセスしたかを調べるには、プロキシ側でユーザー認証を実施するなどの方法を取る必要があったが、このオプションを利用すると、ユーザーの利便性を損なわずに、「いつ」「誰が」「どのURLに」アクセスしたかといったFirefoxの操作履歴を取得できるとのこと。

 ラインアップとしては、こうした機能を利用できる「ダブルブラウザ ログオプション Advanced Edition」と、検索条件を細かく設定でき、集計・レポートなどの機能も提供される上位版の「ダブルブラウザ ログオプション Enterprise Edition」を用意する。

 1ユーザーあたりの価格(税別)は、Advanced Editionのライセンス料金が800円、保守料金が200円。Enterprise Editionのライセンス料金が3000円、保守料金が1000円。

 なお、既存製品の「IVEX Logger for Ericom Advanced Edition(Windows RDSサーバ用)」では、Windows仮想ブラウザの操作履歴に加えて、多岐にわたるログを取得できるとのこと。こちらの1ユーザーあたりの価格(税別)は、ライセンス料金が4000円、保守料金が800円となっている。

 一方の「ファイル共有オプション」は、Linux仮想ブラウザを通じて取得したダウンロードファイルやWebメールの添付ファイルを、WebDAVプロトコルを利用してユーザーのWindows端末に取り込めるようにするもの。内部ネットワークとのファイル共有用に新たにサーバーを準備しなくてもよいため、手軽にファイル授受が可能になるという。

 こちらのライセンス価格(税別)は、1システムあたり25万円。