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南アルプス市が「A10 Thunder ADC」採用、Office 365によるコミュニケーション基盤の安定化に貢献

 A10ネットワークス株式会社(以下、A10)は15日、山梨県南アルプス市が、A10のアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品「A10 Thunder ADC」を導入したと発表いた。Office 365によるコミュニケーション基盤の安定運用を図るために利用しているという。

 南アルプス市は、山梨県中巨摩郡にある6つの町村の合併により2003年に発足したが、合併当初から各支所間をつなぐ内線電話網をIP電話によってつないできた。しかし、既存PBXがサポート期限を迎え電話ネットワークの見直しの必要に迫られていたことや、職員同士のコミュニケーション手段がメールに偏ってしまっていたことから、ユニファイドコミュニケーション(UC)サービスを利用した庁舎内のコミュニケーション基盤刷新を決定。850名あまりの職員が利用する庁舎内外すべての電話ネットワークを、Skype for Business(旧名称:Lync)で構築した。

 そして、この新基盤を支えるネットワークインフラとしてA10 Thunder ADCが採用された。導入にあたっては、Skype for Businessとの検証実績や豊富な導入事例、サポート体制などが評価されたという。

 現在A10 Thunder ADCは、アクティブ・スタンバイの冗長構成で稼働しており、Skype for Businessの内線電話の呼制御を行う3台のフロントエンドサーバー、そして認証基盤であるADFSサーバーの負荷分散、Webアクセス時のリバースプロキシとして活用されている。さらに、Webアクセス時のSSL処理高速化にも使用されているとのこと。

 また、日本語に対応したWeb GUIによる操作性や構築ガイドなどの技術資料が設定・運用の効率化に役立っているとした。

 南アルプス市は今後、Office 365の活用範囲を庁舎外にも拡大する予定で、これに合わせ、仮想化環境での負荷分散を可能にする「A10 vThunder ADC」の利用も視野に入れている。