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KCCS、英Darktraceのサイバー脅威対策製品を提供開始

機械学習と数学理論を用いた通信分析により未知の脅威を可視化

 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は28日、英Darktraceと業務提携し、企業向けのサイバー脅威対策製品「Darktrace『Enterprise Immune System』」の提供を開始した。

標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃、従業員による内部犯行など、企業を取り巻くセキュリティリスクは日々増大しています。またサイバー攻撃が複雑・多様化し、情報漏えいなどの被害が深刻化する中、被害を未然に防ぐには外部からの攻撃阻止や内部犯行によるリスク低減に努めるとともに、未知の脅威をいち早く検知し、その対策を行う必要があります。

 Darktrace「Enterprise Immune System」は、シグネチャを必要としない新たなアプローチにより、デバイスやユーザー動作のわずかな変化を検知し、デバイスのマルウェア感染、従業員による不適切な行為など、脅威となる可能性があるイベントを検出する。通常とは異なる通信パターンを、機械学習と数学理論を用いた通信分析で自己学習し、ネットワーク内の異常通信・行動をリアルタイムに自動検知・可視化することで、未知のサイバー攻撃への早期対策を可能にし、企業のセキュリティレベルの向上を図る。

 デバイスの種別を問わず検知が可能なことから、オフィスの内部サーバー、ネットワーク機器、クライアント端末だけでなく、工場内の各種デバイスなどIoT/M2Mセキュリティ対策にも有効だとしている。

 KCCSでは、セキュリティブランド「SecureOWL」で、ウェブ、スマホアプリ、ネットワークの脆弱性診断、サーバー/ネットワーク機器などへの侵入・改ざん検知などのソリューションを提供してきた経験を活かし、Darktrace「Enterprise Immune System」の導入コンサルから運用支援まで、インテグレーションサービスを提供する。

三柳 英樹