イベント
情報セキュリティEXPO、モバイルやクラウド対応、XPサポート終了後の製品など
(2013/5/9 06:00)
東京ビッグサイトで5月8日から10日まで、「第4回クラウドコンピューティングEXPO 春」「第10回情報セキュリティEXPO 春」など11のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2013」が開催されている。
「第10回情報セキュリティEXPO 春」の展示会場では、モバイルデバイスやクラウドインフラの普及といった環境の変化に対応するための、企業向けのセキュリティソリューションに関する展示が多く行われている。
マカフィー株式会社のブースでは、インテルとの共同によるハードウェア支援型セキュリティソリューション「McAfee Deep Defender」や、企業で使われるスマートフォンの端末を一元管理する「McAfee Enterprise Mobility Management」、仮想デスクトップ環境や仮想サーバー環境向けに最適化された「McAfee MOVE Anti-Virus」などを展示している。
指定したソフト以外は起動できないようにするホワイトリスト型のマルウェア対策製品「McAfee Application Control」は、Windows NT/2000などのサポートが終了してしまったOSを使用しているオフライン端末や組み込み・制御システムなどに向けた製品で、来年にはWindows XPのサポート終了を控えていることもあり、問い合わせが増えているという。
EMCジャパン株式会社やテクマトリックス株式会社のブースでは、企業向けのリスクベース認証製品「RSA Authentication Manager 8」を展示している。
RSA Authentication Manager 8は、ログインしてきたユーザーのデバイスや行動パターンの分析から、リスクが高いアクセスだと判断してきた場合には、通常のパスワードに加えてワンタイムパスワードの入力を求めるもの。これまで金融機関などに向けて提供してきたリスクベース認証のシステムを、一般企業にも提供する製品だ。
ワンタイムパスワードも、専用の機器を使う方法だけでなく、あらかじめ登録したメールアドレスに送信する形を利用できるようにするなど、一般企業が利用できるようにカスタマイズ。使い回しのパスワードを突かれた不正アクセスなども増えている状況の中、今後は企業システムにもリスクベース認証を普及させていきたいという。