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「ニフティクラウド」は導入事例をアピール、自動構築ツールも提供予定

 東京ビッグサイトで5月8日から10日まで、「第4回クラウドコンピューティングEXPO 春」「第10回情報セキュリティEXPO 春」など11のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2013」が開催されている。

 「第4回クラウドコンピューティングEXPO 春」の展示会場では、クラウドサービスの活用例や導入事例に関する展示が目立った。以前はクラウドサービス自体の内容を説明する展示も多かったが、クラウドサービスが既に一般的なインフラとなってきていることから、より具体的な事例などを尋ねられるケースが増えてきたことによるものだという。

ニフティのブース

 ニフティ株式会社のブースでも、パブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」に関する展示が行われているが、ニフティクラウド自体のスペックやどのようなサービスかといった展示よりも、パートナー企業による各種ソリューションのニフティクラウド上での構築事例や、BCP/バックアップとニフティクラウドとの組み合わせ、既存の企業環境とニフティクラウドを接続するためのインターネットVPNやダイレクトポートなどの紹介が中心となっている。

 また、今後の展開としては、「ロードバランサー+複数台のウェブサーバー+データベースサーバー」といったインフラをテンプレートで一括構築できる「CloudAutomation(β)」を参考展示している。近々ベータ版のサービスとして提供予定で、料金は無料。コントロールパネルからテンプレートを選ぶだけで典型的なインフラを簡単に構築でき、テンプレートはテキスト形式(JSON)のためユーザー側でも作成できるという。

社内・業務システムとニフティクラウドの組み合わせ
BCP/バックアップとニフティクラウドの組み合わせ
VPNや専用線を使った接続サービス
インフラ構築支援ツールも近々提供予定

(三柳 英樹)