【Interop 2012】シスコ、ソフトウェアルーター「CSR 1000v」など展示、BYODにも注力


 「Interop 2012」のシスコシステムズのブースでは、同社のIOSベースのルーター機能を仮想サーバーとして提供するソフトウェアルーター「Cisco Cloud Services Router(CSR)1000v」を展示している。米国で6月12日、日本で14日にシスコが発表した「Cloud Connected Solution」を構成する製品だ。

 いままで、同様に仮想マシン環境に向けたソフトウェアスイッチNexus 1000Vを発売しており、そのルーター版といえる。特に、クラウドプラットフォームと企業との間をVPNで安全に接続する用途などが想定されている。なお、CSR 1000vはInterop 2012のBest of Show Awardで、「キャリア/SP/エンタープライズ向けネットワーキング」部門のグランプリを受賞した。

シスコのソフトウェアルーターCSR 1000vがVMware上で動作しているところCSR 1000vとCloud Connected Solutionの説明、および、トラフィック可視化の説明

 その隣では、トラフィック状況を収集し解析しビジュアルで可視化するソリューションも展示されている。

トラフィックを収集するNGA 3140と、分析するNAM 2220トラフィックを可視化

 スイッチ関連のコーナーでは、シスコのイーサネットファブリック(マルチパスイーサネット)技術のFabricPathを中心に、Nexus 5000シリーズを拡張するNexus 2000ファブリックエクステンダや、Catalyst 6500シリーズ用の40Gイーサネット対応ラインカードなどを展示している。

スイッチ関連の展示。FabricPathを中心に、ファブリックエクステンダや、Catalyst 6500シリーズ用の40Gイーサネット対応ラインカードなどCatalyst 6504-EとNexus 7000を40Gイーサネットで接続

 今回のブースで大々的に展示されているのが、セキュアBYODソリューションだ。ユーザー認証のCisco ISE(Identity Services Engine)によってユーザーや機器、通信などにもとづいてアクセスを制御し、コンテンツアウェアセキュリティASA CXを搭載した適応型セキュリティアプライアンスのASAシリーズによってアプリケーションなどを細かくアクセス制御する。

 セキュアBYODソリューションの一環としてそのほか、高速で安定した無線LANを提供するアクセスポイントのAironet 3600シリーズも展示されている。なお、Best of Show Awardで、セキュアBYODソリューションはセキュリティ部門の特別賞を、Aironet 3600シリーズはワイヤレス部門の特別賞を受賞した。

Cisco ISE(Identity Services Engine)によるユーザーのアクセス制御適応型セキュリティアプライアンスASAシリーズ
無線LANアクセスポイントAironet 3600シリーズ

 オフィス環境の関連では、いつでもどこでも仕事環境を再現するための、仮想化データセンターや仮想デスクトップ、アプリケーション最適化などを組み合わせた「仮想ワークスペース」ソリューションも展示している。

いつでもどこでも仕事環境を再現する仮想ワークスペースのソリューション
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(高橋 正和)
2012/6/15 11:44