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DevOpsに強力ツール チャットボットを組み合わせた“ChatOps”
2017年2月27日 09:07
開発と運用が協力することで、ビジネスの要求に迅速に対応するDevOpsが脚光を浴びている。開発からテスト実装、運用までのサイクルを短縮する手法だが、これをサポートするツールとして、チャットボットを活用する動きが出ている。名付けて「ChatOps」。チャットや音声といった、より直感的なユーザーインターフェイスがソフトウェア開発の現場を変えるかもしれない。
「Chat」+「Ops」=ChatOps
ChatOpsとは、システム運用(Operation)にチャットボットを利用するもので、音声ボットの場合も含む。Betanewsはこれを「簡単に言うなら、既存のDevOpsプラクティスと職場のIMプラットフォームの組み合わせ」と説明する。チャットアプリケーション、開発環境、Amazon Web Services(AWS)などのインフラプラットフォームを統合し、自分たちのニーズに合うようにボットをカスタマイズし、ルールを定義することで、問題の検出やモニタリングなどのオペレーションを行うという流れだ。
ChatOpsの始まりは、GitHubによって2013年に開発されたチャットボット開発・実行フレームワーク「Hubot」だという。だが、最近のChatOpsブームは、チャットボットの広まり、そして「Slack」などのコラボレーションにフォーカスしたチャットサービスの台頭と連動しているようだ。Slackは開発者に人気のコラボレーションプラットフォームで、容易にクラウドサービスとの連携ができる点が評価されている。利用者は1年で3.5倍というペースで増加し、2016年10月にはデイリーアクティブユーザー数が400万人を超えた。
Betanewsの解説によると、Slackは、開発で利用するさまざまなサービスと連携させて、ビルドの完成や実装についての通知を受け取ることができる。だが、Slackだけではすべてのタスクが完了しないため、「作業がスローダウンすることがある」との問題が背景にあったという。
Slack自身も使いやすさ改善の視点からボットの利用を進め、2016年に「Slackbot」を発表している。その後、ボットプラットフォームの提供したことで、Slackで利用できるボットが多数作成されている。
音声の場合は、APIを公開しているAmazonの音声アシスタント「Alexa」がよく使われているようだ。