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AWSがビデオ会議サービス参入 「Chime」の狙いは

 AWS(Amazon Web Services)がオンラインビデオ会議サービス「Amazon Chime」を2月13日発表した。パブリッククラウドでリードする同社だが、これによってユニファイドコミュニケーション市場にも参入する。ビデオ会議は、企業向けアプリケーションの要であり、すでにMicrosoft、Cisco、Googleなどのプレーヤーがひしめく市場だが、Amazonはどんな戦略を立てているのだろう。

効率、品質、使い勝手をアピール

 Amazon Chimeは、ビデオ会議、音声通話、チャット、画面やコンテンツの共有などのコミュニケーションツールを統合したユニファイドコミュニケーションサービスだ。PCのWebブラウザ、モバイルアプリ(iOS、Android)などからアクセスして、デバイス間でのチャット同期や会議中の端末の切り替えもできる。AWSは、音声と動画の品質を強調している。

 ChimeはAWSのデータセンター上で運用されるマネージドサービスで、管理者にとってもメリットがあるという。つまり、アプリケーションの実装や設定が不要で、高いセキュリティ要求を満たすデータセンターとネットワークアーキテクチャを持つ点だ。

 無償版の「Basic」のほか、有料版の「Plus」と「Pro」の3エディションを用意する。Basicは1対1のビデオ通話やチャットなどの基本機能のみ。Plusは、会議中の画面共有や企業のディレクトリとの統合が可能で、1ユーザー月額2.5ドル。Proは、ミーティングのスケジュールとホスティング、専用URLなどのフル機能が利用可能で、最大100人までのビデオ会議を開ける。1ユーザー月額15ドル。