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セコム、シンガポールの入退室管理システム開発企業を完全子会社化

 セコム株式会社は、入退室管理システムや監視カメラシステムなどの開発を手がける企業「AVTEL Holdings (Pte) Ltd.」を、株式買取により完全子会社化することで合意したと発表した。株式取得は2025年9月の予定。

 AVTELはシンガポールに本拠を置く企業で、2007年に設立。セキュリティシステムの設計・販売・工事などを主力とし、アジア太平洋地域(APAC)およびヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)で事業を展開してきた。欧米のデーセンター事業者を中心に強固な顧客基盤を持つという。

 セコムでは、長期経営目標として「セコムグループ2030年ビジョン」を掲げており、さらに2023年5月策定の「セコムグループ Road Map 2027」では海外事業強化の方針を示していた。AVTELの完全子会社化は、これに沿ったものだとしている。

 今後は、セコムが世界17カ国で展開する事業基盤を活かしながら、AVTELの更なる事業拡大を図っていく。また、グローバル企業の日本拠点との取引についても強化していく計画。