週刊データセンターWatch:

SCSKとNECがデータセンター分野で協業、パートナー企業を共同誘致

 SCSK株式会社と日本電気株式会社(NEC)は、データセンター事業における協業を行うと発表した。SCSKが千葉県印西市で稼働させているデータセンターにて、サービスプロバイダー、IX事業者、通信事業者などをNECと共同で誘致する。

協業の概要

 DX(デジタルトランスフォーメーション)への注目などを背景に、法人・企業ユーザーの間では「ハイブリッドクラウド」「マルチクラウド」へのニーズが高まっている。既設のIT資産をそのまま生かしながら、外部のクラウドを並行活用するという手法は、利便性の一方で、システム構築の難度もまた高まることから、データセンター事業者にとっては外部の開発パートナー企業との連携をどう深めるかが、大きな課題となっていた。

 今回の協業では、パートナー企業の誘致をSCSKとNECの共同で行う。パートナー企業はSCSKの印西データセンターにサービス拠点を設けることで、NECのデータセンターとも容易に接続でき、セキュリティや遅延の面で大きなメリットがあるとしている。

 なお2020年度上期からは、SCSKとNECそれぞれのサービスの組み合わせて利用する等、より高度なSI・サービスを順次提供する計画という。